空気が重い。ついでに身体も重い。
あんなことした直後だから。
もう寝てしまいたいような、でも、もうちょっと相手の顔を見ていたいような。
きっとここで寝返りをうったら、彼と目が合うはず。

太一は 少し目を伏せて、息を整える。

「たいちさん…」

どき。

「ごめんなさい、お風呂使えないのに…」

開口一番に「ごめんなさい」では、場の空気はさらに重くなる。
けれどその言葉が向いている方向は、少し場違いで、
――光子郎らしくて、なんだか笑えてくる。

「いいよ」
「・・・・・・・僕…」
「いいってば」
「あの、そうじゃなくて」
「何?」
「…シャワーくらい使わせてもらえるように頼んできます」

え。

「太一さんは、僕が戻ってくるまでにちょっと落ちついといてくださいね」
「ちょ…やだっ、待てって!」

ずれてるのは お前じゃないか。

「・・・・・・・・。」

あ、…待ってくれてる?

「…何です?何も無いんでしたら、行きますけど」
「だから待てって言ってるだろ!;」
「…「イヤ」って言われたから…待ってるんですけど」
「光子郎、その…ひ、一人で 待ってる のは・・・・・・・・・ ヤなんだ。」

――。」
「居てくれよ」
――‥・・・・・。」
「なぁ」
「 … じゃ、そうします。」

よかった。
これで、光子郎の顔、見れる。

沈黙はイタいけど。
それでも、一人で居るよりずっと、ずっと、・・・・・・。

「‥‥‥太一さん。あなたに求めてもらえて、僕は幸せですよ」

云うコトだけは大人びて。

でもどっか、やっぱり子どもなんだよな。
きっとそれは光子郎だけじゃない。オレもなんだ。

いろんなコトを考えてるうちに、

オレはしっかり眠りについていた。 …‥‥。







 

みゆまいら 10.22
ネタは9月16日早朝に出来上がってました。文章遅!もとはキャンプネタでした。
それを入れてないのでナゼ風呂使えないのか謎。
でもまぁいいじゃないですか。こうゆうストーリー性の無い激甘も(死)